音楽室のある家
木造2階建ての住宅を建築させて頂きました。
こちらの住宅の特色は、換気扇です。木造住宅において、屋根や外壁の断熱性はもちろん、その屋根や外壁にある小さな隙間を極力減らし、気密性を高めることが重要です。気密性が高いと空気の入れ替えが出来ない為、給気口・排気口が必ず必要となりますが、この部分から室内の熱が逃げ冬の寒さを感じる原因のひとつとなります。
そこで、今回はドイツ製熱交換型の第1種換気システムを採用しました。
第1種換気システムとは給気口・排気口の両方にファンを取り付け強制的に換気する方法です。各部屋に熱交換型のファンを取り付け、排気される室内の空気から熱を回収して、新しく取り入れた外気に熱を移す為、室内の温度が保たれ、寒さを感じにくく省エネにも役立ちます!
また、お施主様はグランドピアノを演奏されるということで、DAIKENというメーカーの仕様で音楽室を建築しています。
通常の場合、天井には9㎜、壁には12㎜の石膏ボードを貼り付けてからクロス等を貼りますが、この音楽室の場合は、石膏ボードや遮音パネルなど、7層で構成されていたり、床にも収音材と遮音材が入っています。他にも2重サッシになっていたり、換気扇も防音型フードで普通のフードと比べると約3倍大きいものを取り付けています。音が漏れる心配も少なく、心置きなく演奏できる住宅になったと思います。
竣工年 | 令和2年2月 |
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住所 | 立川市 |
構造 | 木造 |
階数 | 2階建て |
敷地面積 | 102.47㎡ |
建築面積 | 39.85㎡ |
延床面積 | 79.48㎡ |
備考 | ・防音仕様の部屋 ・熱交換型換気システム |