杉並区の共同住宅
鉄骨3階建ての共同住宅を建築させて頂きました。
建物の構造は、オーナー様が鉄骨業を営んでいることもあり重量鉄骨造になります。
計画地の周りは全て道路で囲まれており、細長い三角の形をしています。
通常、外壁の角は90度にされることが多いのですが、今回の計画地はほぼ90度以外の角で計画されました。
鉄骨造で建てられる共同住宅の場合は、ALC版やアースロック版というコンクリート版を採用することが多く、似た雰囲気の建物が出来がちです。
ですが今回の建物は外壁の下地を軽量鉄骨で組んだ上に黒のライン模様と白の平板模様のサイディングを使用し、サッシの色と壁の色を合わせてコントラストが綺麗な建物なりました。
上階に通じる階段は、グレー色になっていますが溶融亜鉛メッキにリン酸低光沢処理を施しています。
溶融亜鉛メッキは鉄塔などに採用される工法で高温で溶かした亜鉛に鉄骨製品を浸漬して表面に亜鉛皮膜を形成させる処理です。
この処理を行うと表面に傷がついても傷周辺の亜鉛が鉄より先に溶け、鉄の腐敗を保護してくれる為、後々のメンテナンス費用が軽減されるメリットがあります。
建物内部は1フロアー1世帯で構成させており、それぞれ間取りも異なります。
鉄骨業を営んでいるオーナー様のご希望により「鉄骨造」と主張するように室内の鉄梁はグレーに塗装しあえて下端部分をみせています。
白の壁紙とキッチンにオーク材のフローリングを使用したことにより、ナチュラルで暖かい空間となりました。
竣工年 | 令和3年3月 |
---|---|
住所 | 杉並区 |
構造 | 鉄骨造 |
階数 | 3階建て |
敷地面積 | 142.87㎡ |
建築面積 | 73.15㎡ |
延床面積 | 209.12㎡ |
備考 | 重量鉄骨造(ゼロ柱) |